感染症週報 季節はずれのマイコプラズマ肺炎増加
公開日時 2006/08/02 23:00
国立感染症研究所が8月2日までにまとめた感染症週報(第27週、7月3~9
日)によると、一過性の熱と激しい咳を引き起こす、マイコプラズマ肺炎の報
告数が増加している。全国医療機関約500の定点あたり報告数が0.42件で、過
去5年間の同じ時期に比べてかなり多い状態が続いている。
都道府県別にみると、最も報告数が多かったのは埼玉県(2.4件)。次いで青
森県(1.8件)、愛媛県(1.8件)、大阪府(1.6件)などが続いている。マイ
コプラズマ肺炎は飛沫感染が主な経路。学校や幼稚園、家庭といった閉鎖的な
環境で感染するケースが多い。以前は4年ごとのオリンピックの開催年にあわ
せて規則的に流行したが、近年では小流行を毎年繰り返す傾向がある。流行の
ピークは初秋から冬で、特に5~12歳が感染するケースが多くみられる。