大正製薬 米リリーとのDPP-4阻害薬共同開発契約を解消
公開日時 2006/08/07 23:00
大正製薬は8月7日、米イーライリリーと海外で共同開発していた2型糖尿病
治療薬「TS-021」(DPP-4阻害薬)に関し、共同開発契約の解消を決定したと
発表した。今後、海外での再導出の機会を模索する。導出先が決まるまでは、
大正の米国子会社TaishoR&D(米ニュージャージー州)が開発を行う。国内外
ともフェーズ1を実施していたが、国内では自社開発を継続する予定。
今回の共同開発契約の解消は、リリーが設定した非臨床試験における評価基準
に合致しなかったことによるもので、大正としてはリリーの開発離脱を受け入
れた形となった。リリーはフェーズ1と非臨床試験を並行して実施していたと
見られるが、大正は評価基準や結果の詳細について明らかにしていない。リリ
ーに対し、日本と中国を除く、海外での独占的な開発・販売権を許諾をしてい
た。