中医協薬価部会 卸連・松谷会長、「薬価の毎年改定」に反対
公開日時 2006/08/09 23:00
日本医薬品卸業連合会の松谷高顕会長は、8月9日の中医協薬価専門部会で、
薬価の毎年改定について「利益率が低い医薬品卸にはコスト負担が大きすぎる」
と反対姿勢を示した。改定には薬価調査の実施が必要だが、納入価格の未妥結・
仮納入問題が解決しておらず、毎年改定を行えば調査の信頼性を損なうと危機
感をあらわにした。
松谷会長は、06年改定で市場実勢価格主義に反する薬価引き下げが行われた点
に触れた。そのうえで、「薬価調査後に薬価改定のルールを変更することは
『後出しジャンケン』で信用できない。毎年改定にはとても賛成できない」と
指摘。92年以降、流通経費となる調整幅が縮小傾向にある点を踏まえ、利益率
の低調な医薬品卸が薬価改定に必要なコストをカバーできない点を強調した。