薬食審・第一部会 万有製薬のニューロタン配合剤が通過
公開日時 2006/08/24 23:00
厚生労働省の薬事食品衛生審議会・医薬品第一部会は8月24日、万有製薬のAR
Bニューロタンと利尿剤ダイクロトライドの配合剤「バスキュラン錠」など8
品目の承認を決めた。薬事分科会を経て正式承認となる見通し。ARBと利尿剤
の配合剤はバスキュランが国内で初承認となる。
バスキュランはニューロタン50mgとダイクロトライド12.5mgと配合させた製剤
で、万有製薬は「強い降圧効果が期待でき、競合品との差別化につながる」と
みている。ただ、この日の部会では製品名を変更するよう意見が出たことから、
万有は薬事分科会の審議までに別の製品名に変更する見込み。
このほか承認が決まった製品は、武田薬品のPPI製剤「タケプロン静注用」(
新投与経路)、塩野義製薬の疼痛治療薬「オキノーム散」(新剤型)、資生堂
の更年期障害改善薬「エストロジェル」(新剤型)、サノフィ・アベンティスの
アレルギー治療薬「アレグラ錠」(小児の用法・用量追加)、小野薬品の「注
射用オノアクト」(手術後の循環動態監視下における頻脈性不整脈の効能追加)
、大日本住友製薬のファブリー病治療薬「リプレガル点滴静注用」(新有効成
分)、ジェンザイム・ジャパンのムコ多糖症1型治療薬「アウドラザイム点滴
静注液」(新有効成分)。
タケプロン静注用は上部消化管出血の治療薬。PPIの注射剤はオメプラゾール
に続き国内2番目となる。エストロジェルはゲル剤で、皮膚に塗布して更年期
障害によるホットフラッシュや発汗を抑える効果がある。ただ、バスキュラン
同様に販売名は変更される見通しだ。リプレガルとアウドラザイムはオーファ
ンドラッグで市販後全例調査を実施する。