メディビック・橋本社長 04年底に回復基調、07年黒字転換見込む
公開日時 2006/08/24 23:00
メディビックグループの橋本康弘社長は8月24日、06年12月期中間決算説明会
で「04年を底に業績は回復基調にある。06年以降も順調に推移するだろう。そ
のための手立ても行っている」と強調した。黒字転換は07年となる見通しだ。
中期経営計画(06―08年)の最終年の目標は売上高28億円、経常利益5億円。
中間決算は、投資・投資育成事業が大きく伸長(1.53億円→5.13億円)した影
響により、売上が大幅増となり、赤字幅も縮小した。橋本社長は「通期予想も
上方修正できるよう努力していく」と話した。全売上の8割以上を同事業が占
め、残りはバイオマーカー創薬支援事業(8500万円)。
創薬事業に関しては「中計期間中に貢献は見込めない」として、育成に時間を
要するとの考えを示した。米バイオベンチャーから導入した抗がん剤グルフォ
スファミドについて「米国で実施中のフェーズ3(ファーストトラックに指定)
は来年早々に終了するだろう」と説明。そのうえで「進捗状況によって、日本
を含むアジアでの開発スケジュールも影響してくる」として、具体的な上市時
期については明言を避けた。国内では早期に臨床試験を開始する予定で、「ア
ジア諸国ではライセンスアウトも視野に入れている」と語った。