小児薬物療法検討会議 アセトアミノフェン「鎮痛」にも小児の適応拡大を
公開日時 2006/08/29 23:00
厚生労働省の小児薬物療法検討会議は8月29日、アセトアミノフェンの解熱に
対する小児の用法用量を評価する検討を行った。中間報告によると、学会側の
要望が「小児科領域の解熱 」だけだったが、実際の医療現場では「鎮痛」に
も使用している状況を受けて、二つの疾患で適応拡大すべきとした。今後、さ
らにワーキンググループを設置して検討を深める方針。
小児薬物療法検討会議は、国内で小児に広く適応外使用されている医薬品につ
いて、科学的なエビデンスを収集する方向で検討している。関係学会の協力の
もと、海外の文献や国内の使用状況を収集・検討。エビデンスが十分に揃えば、
それをベースに添付文書の改訂や承認事項の一部変更承認申請を製薬企業に要
請する。企業側が不採算を理由に敬遠する小児の適応拡大を促進することを狙
う。