武田 インスリン抵抗性改善薬TAK-654開発中止、アクトスの後継消える
公開日時 2006/09/07 23:00
武田薬品工業は9月7日、インスリン抵抗性改善作用を持つ糖尿病治療薬TAK-
654の開発中止を決定したと発表した。同作用を持つアクトスに対する優位性
が認められないと判断したため。日米欧でフェーズ2の段階だった。
アクトスの後継品(インスリン抵抗性改善薬)として大型化が期待されたTAK-
559(昨年開発中止を発表)、TAK-654がともに開発中止に追い込まれ、開発後
期(フェーズ2以降を開示)の糖尿病治療薬の新規化合物はSYR-322(DPP-4
阻害薬)だけになった。
DPP-4阻害薬では、米メルクのシタグリプチンが米国で申請済み、またスイス・
ノバルティスのビルダグリプチンが米国と欧州で申請済み。