厚労省 承認審査改善策の検討に着手、来年7月に報告書
公開日時 2006/10/30 23:00
厚生労働省は10月30日、欧米に比べて新薬承認の遅れが指摘されている承認審
査について、安全対策を含めた包括的な改善策の検討に着手した。同日付で
「有効で安全な医薬品を迅速に提供するための検討会」を発足。承認審査方針・
基準などを明確化し、治験相談や承認審査体制を充実する改善策を打ち出す。
来年7月頃をめどに報告書をまとめる予定だ。
柳澤伯夫厚労相は、検討会の冒頭で「安倍内閣が打ち出した科学技術長期戦略
『イノベーション25』の 一丁目一番地に医薬品が取り上げられた。所管官庁
として責任を感じている」と語った。そのうえで「もう少し臨床に近い研究に
力を入れて欲しいと叫ばれている。その方向で努力したい」と強い意欲を示し
た。
論点を整理するためのヒアリングを行う予定で、希望団体を11月1日~24日の
間に公募する。選ばれた団体が12月7日の次回会合で意見陳述する。