富山化学 今年度中にT-817MA(アルツハイマー病)を導出へ
公開日時 2006/11/09 23:00
富山化学工業は11月9日、07年3月期中間決算を発表した。中間期の技術料収
入は20億1000万円。ニュータイプのキノロン系合成抗菌剤T-3811(ガレノキサ
シン)に関するアステラス製薬からの承認申請に伴う一時金20億円を得たため。
また、今年度中に米フェーズ1段階のT-817MA(アルツハイマー病)の導出契
約を結ぶ計画で、通期の技術料収入は92億円を予定。
トリインフルエンザに有用性が期待されるT-705(非臨床段階)は「近くFDAと
厚生労働省にフェーズ1入りのための申請をしたい。来年早い時期にスタート
できると思っている」とした。T-3811に関しては、8月に導出先の米シェリン
グ・プラウが商業上の理由でFDAへの申請を取り下げたが、「シェリング・プ
ラウが再申請する予定。そのタイミングは調整中」とコメントした。
通期業績予想は変更していない。
●〔連結業績(前年同期比)〕
売上高 91億4100万円(18.7%増)
営業損益 △21億8400万円(―)
経常損益 △28億1200万円(―)
純損益 △25億5300万円(―)