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VEGFR/EGFR阻害剤「ZD6474」 奏功率13%、病態コントロール率49%

公開日時 2006/10/19 23:00

アストラゼネカが国内で開発中のVEGFR/EGFR阻害剤「ZD6474」の非小細胞肺
がんに対するフェーズ2の有効性、安全性に関する結果が明らかになった。二
重盲検無作為化第2相用量設定試験の成果で、奏功率は13%、8週間以上の病
態コントロール率(安定化状態、PR+SD)は49%だった。10月18日から都内で
開かれている日本癌(がん)治療学会総会で発表された。

発表した東海大学医学部付属病院の関順彦氏は、同剤(100mg~300mg/日)の
単独療法は、化学療法歴を有する非小細胞肺がんに対し有用であると総括した。
試験の対象患者は化学療法治療歴を有する進行/転移性(3期/4期)または
術後再発の非小細胞肺がん患者。04年12月~05年9月の間に登録された53例
(男/女:34/19例)で、年齢中央値は60歳。腺がんが35例、喫煙歴は33例で、
ZD6474の100mg、200mg、300mgを1日1回経口投与した。有効性はPR(部分寛
解)が7例(腺がん7例、喫煙歴あり2例/喫煙歴なし5例)に認められ、奏
功率は13%、病態コントロール率は49%であった。

主な有害事象としては、皮疹、下痢、無症候性のQT延長が認められた。グレー
ド3/4の有害事象の発症率は、100mg群で29%、200mg群で39%、300mg群で6
7%だった。有害事象はこれまでに報告されたものと同様で、対処療法、休薬、
減量により管理可能であったという。薬剤関連の間質性肺炎による死亡例が1
例確認された。死亡した患者1例は300mg投与群で、病態悪化による投与中止
8日後に間質性肺炎を発症し、死亡に至ったという。一方、単独療法の推奨用
量については、今後のPK/PDおよびバイオマーカーなどの結果を考慮して、総
合的に検討していく。

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