メディネット 09年9月期に黒字転換目指す
公開日時 2006/11/23 23:00
メディネットの木村佳司CEOは11月22日の06年9月期通期決算説明会で中期経
営計画を発表し、09年9月期に黒字転換を目指す方針を示した。今期中に韓国
IMS社に導出した免疫細胞療法CD3-LAKの製造承認が見込まれ、ロイヤリティ収
入が得られる見通しであることや、学術活動の強化による医療チャネルの拡充
により、「今後3年間でコストを抑制しつつ、売上を拡大して黒字転換を目指
したい」と意気込みを語った。
中期経営計画では、免疫細胞療法分野でリーディング・カンパニーとしての地
位を確固たるものにするとの目標を示した。今後3年間で、研究開発成果の市
場化による差別化と投資回収、学術推進活動の強化による需要の顕在化、M&A・
アライアンスの推進による競争力強化、資本投下率の向上などを基本方針に掲
げた。
7日に発表した通期決算(非連結)は、売上高が前期比1.9%増の15億2600万
円、各損益は販促・広告宣伝費や東大病院22世紀医療センター関連費用の増加
などが響き、赤字幅が拡大した。今期は売上高16億2000万円、経常損益は10億
6000万円の赤字を見込む。