慶大・猿田名誉教授 ARB配合剤プレミネント、単独に比べ高い効果
公開日時 2006/12/04 23:00
慶應義塾大学の猿田享男名誉教授は12月1日の日本臨床薬理学会年会で、降圧
剤開発の展望をテーマに講演。万有製薬が今月中に発売を見込む国内初のARB
(ロサルタン)/利尿剤(ヒドロクロロチアジド)の合剤プレミネントについ
て「単独に比べ、かなり降圧効果が高く期待できる」と評価した。
猿田氏は臨床試験(各群140例)の結果を紹介。有効性について「世界的に使
われている50mg/12.5mgでは、50mg/6.25mg、ARB単独、利尿薬単独に比べ降
圧効果が優れていた」と説明した。
一方、副作用については「利尿薬が入るので、尿酸やカリウム値が問題となる」
としたが「両群(配合剤)ともカリウム値は少し下がる。興味深いのはロサル
タンには尿酸を下げる作用があり、50mg/6.25mgの群では少し低下し、高尿酸
血症例が2例、50mg/12.5mgの群では多少尿酸値が上昇し10例だった」とした。
そのうえで「万有は世界的にも使用されている50mg/12.5mgの合剤の発売を決
めた」と語った。