ノバルティスファーマ ネオーラル特許権に基づき3社を提訴
公開日時 2006/12/24 23:00
ノバルティスファーマは12月22日、日医工、東洋カプセル、沢井製薬の3社に
対し、免疫抑制剤「ネオーラル/NEORAL」(シクロスポリン マイクロエマル
ジョン製剤)の特許権(製剤特許)に基づき、後発品の製造販売の差し止めを
求める訴訟の提起および仮処分申立を東京地方裁判所に行ったと発表した。
訴訟の対象としているのは、05年7月から日医工が製造販売している「シクポ
ラール」と、東洋カプセルが製造販売し、沢井製薬が発売している「アマドラ」
の2製品。ノバルティスは02年5月にメルク製薬(旧メルクホエイ)を相手に、
シクロスポリンの後発品の製造・販売の差し止めを求める特許侵害訴訟を行っ
ており、ネオーラル絡みの特許侵害訴訟は国内で今回で2件目となる。メルク
製薬とは04年11月に和解が成立している。
ネオーラルの05年の国内売上はサンディミュンと合わせて200億円。既に物質
特許は切れているが、製剤特許は09年9月まで有効という。