スイス・ロシュは２月23日、進行性非小細胞肺がん患者に対し化学療法を施行
中の貧血患者を対象としたCERA（持続性エリスロポエチン受容体アクチベータ
ー）のフェーズ２（用量設定試験）の新規患者登録を一時的に中断すると発表
した。４つの投与群間（CERA投与３群とダルベポエチンアルファ群）の死亡例
数に不均衡が認められたためという。死亡例数は明らかにしていない。

「死亡の一部は原疾患のがんの進行によるものと報告されている。治験担当医
師は全ての死亡を本剤との因果関係はないと評価している」などと説明してい
る。登録済みの患者への投与は継続する。

これを受け、中外製薬は２月26日、国内で実施しているCERAのフェーズ２（臨
床薬理試験）は既に患者登録が終了しており、注意深く安全性をモニタリング
しながら、試験を継続する予定と発表した。死亡例の発生は報告されていない
という。