アムジェン 大腸がん治療薬ベクティビックスの臨床試験中止
公開日時 2007/03/26 23:00
米アムジェンは3月22日、標準的化学療法とアバスチンにベクティビックス
(パニツムマブ)を上乗せし、転移性大腸がんでのファーストラインを目指し
たPACCE試験の中止を発表した。中間分析の結果、ベクティビックスを上乗せ
しない群の方が無増悪生存期間で良い結果が出た。また、ベクティビックス群
には下痢、脱水症状、感染症、さらに肺塞栓の副作用が多かった。ベクティビ
ックスは昨年10月に米国で発売され、サードラインだが、10―12月期には3900
万ドルの売上を記録した。当初ピーク時20億ドル以上の可能性を期待していた
が、PACCE試験の失敗で絶望的な状況となった。