社保審・特別部会 後期高齢者医療の基本的考え方を了承
公開日時 2007/03/29 23:00
厚生労働省の社保審・後期高齢者医療の在り方に関する特別部会は3月29日、
08年4月に創設する後期高齢者医療制度の基礎となる「基本的考え方(案)」
を大筋で了承した。2月に厚労省が特別部会に提示した「検討のたたき台」を
もとに、社保審・医療部会と医療保険部会で議論を重ねてきた。
基本的考え方は▽後期高齢者の心身の特性について▽基本的な視点▽後期高齢
者医療における課題▽後期高齢者にふさわしい医療の体系――で構成。
医療体系に関しては、在宅医療で地域の医師や看護師、薬剤師などが情報を共
有しつつ、チームとして対応する必要があるなかで「中心となって医療関係者
の連携を調整する役割を担う医師が置かれる仕組みが重要」と指摘。在宅にお
ける主治医として複数疾患をもつ後期高齢者を総合的に診る医師が必要として
いる。
厚労省は「基本的考え方」をもとに、今後実施するパブリックコメントの意見
を反映させながら、秋をめどに後期高齢者医療の診療報酬体系「骨子」を取り
まとめる。