厚労省・安全性情報 ラジカット、塩酸アミオダロンなど掲載
公開日時 2007/05/31 23:00
厚生労働省は5月31日、医薬品・医療機器等安全性情報(No.236)を公表した。
3月23日に使用上の注意の改訂を指示した三菱ウェルファーマの脳保護薬エダ
ラボン(ラジカット)など根拠となった症例の概要を掲載した。
重篤な肝障害を注意喚起したラジカットは、直近約3年間(03年4月1日~07
年2月28日)に劇症肝炎の副作用報告が6例(うち死亡1例)あった。甲状腺
機能亢進症などの発現に注意を促した不整脈用剤の塩酸アミオダロン(サノフ
ィ・アベンティスの「アンカロン」など)は、直近約3年間(03年4月1日~
07年1月31日)に甲状腺機能亢進症と甲状腺炎を合わせて副作用報告が9例
(うち死亡1例)、甲状腺機能低下症は5例(死亡は0)あった。
「重大な副作用」の項に間質性肺炎を追記した不整脈用剤のコハク酸シベンゾ
リン(アステラス製薬の「シベノール」など)は、直近約3年間(03年4月1
日~07年2月26日)に間質性肺炎の副作用報告が3例(死亡は0)あった。