内閣府は６月４日、経済財政諮問会議に「骨太方針2007」の素案を提示した。
歳出削減を一段と進める姿勢を示し、その手段として公共投資、公務員人件費
と並んで社会保障を位置づけたのが特徴。

具体的には、08年度から12年度までの５年間を基本とする「医療・介護サービ
スの質向上・効率化プログラム」を推進。▽後発品の使用促進（12年度までに
数量シェア30％以上）▽包括払いの促進（12年度までにDPC対象病院数を当面1
000、現状の３倍増にする）▽生活習慣病対策（メタボリックシンドロームの
該当者及び予備軍群を12年度までに10％以上減少、15年度までに25％以上減少）
▽診療所と病院の役割の明確化（08年度中に地域連携クリティカルパスを全国
実施）▽平均在院日数の短縮―などが柱。厚労省は実施状況を検証し適宜報告
することとした。

成長可能性拡大戦略として４月の官民対話で決定した「革新的医薬品・医療機
器創出のための５か年戦略」、質の高い社会保障サービスの構築として６月に
も決定する「がん対策推進基本計画」などの実現が盛り込まれている。