大鵬薬品 TS-1とシスプラチン併用、胃がん患者の生存期間を延長
公開日時 2007/06/04 23:00
大鵬薬品工業は6月4日、TS-1とシスプラチンの併用により胃がん患者の生
存期間が延長したと発表した。日本の進行胃がん患者305人を登録し、併用群
とTS-1単独群に無作為に割り付けて比較したSPIRITS試験の結果で、米国臨床
腫瘍学会(ASCO)で報告された。
死亡のリスクは、併用群が単独群に比べ22.6%有意に減少。全生存期間の中央
値は併用群で13ヵ月、単独群で11ヵ月だった。また、腫瘍の縮小効果を評価す
る奏効率も併用群54.0%、単独群31.1%と有意に上回った。
日本では胃がんをはじめ複数の適応で使用されている。欧米では提携先のサノ
フィ・アベンティスによる胃がんのフェーズ3が進行中。