厚労省 MTXの若年性特発性関節炎への適応拡大、用量設定をWGで検討
公開日時 2007/06/13 23:00
厚生労働省の小児薬物療法検討会議は６月13日、学会の要望を受け、抗リウマチ
薬メトトレキサート（MTX、ワイスの「リウマトレックス」など）の若年性特発
性関節炎（JIA）に対する適応拡大について議論した。有効性や安全性に「問題
はない」としたものの、用量設定についてさらなる検討が必要と判断。下部組織
であるワーキンググープでの検討結果を踏まえ、企業に適応拡大を要請する方向。
JIAは小児期に発症する全身性の慢性炎症性疾患。16歳未満の子供10万人に9.74
人の割合で発症しているという。炎症による関節の腫張や疼痛が主な症状で、時
間の経過とともに組織破壊や繊維化が蓄積する。JIAに対するMTXの使用を日本小
児リウマチ学会が要望していた。