薬価算定組織 外国平均価格調整など現行ルール見直しを提案
公開日時 2007/06/27 23:00
中医協の薬価算定組織は6月27日、中医協・薬価専門部会に「薬価算定の基準
に関する意見」を提出した。国内開発を促進するため、日本人データが充実し
ている医薬品を補正加算の対象とすることや、原価計算方式による算定であっ
ても臨床上の有用性に基づき加算できるようにするといった意見があることを
示した。
外国平均価格調整を行っても、研究開発や供給等にかかるコストを適切に反映
したとは考えられない場合には、原価計算方式で算定するなどルール見直しを
提案。また、現行では原価計算方式で算定した場合も外国平均価格調整の対象
になるが、「特に算定値が引き上げの対象となる場合の取り扱いについて再検
討すべきとの意見があった」としている。
市販後に真の臨床的有用性が検証された医薬品については基準を設けた上で再
度薬価を評価する仕組みを提案。配合剤に関しては「既収載医薬品と同等以上
に流通するのであれば、製造経費、流通経費等の節減が見込まれる」として、
2剤のうち1日薬価の高い方を基本にし、2剤の1日薬価の合計まで加算可能
とする案を例示した。