武田薬品 米提携先がルビプロストンのIBS-C適応拡大を申請
公開日時 2007/07/16 23:00
武田薬品工業は7月13日、米国で慢性特発性便秘症治療薬ルビプロストンの24
mcgカプセル製剤(製品名:アミティーザ)を共同販売している米スキャンポ
社がFDAに対し、8mcgカプセル製剤について便秘型過敏性腸症候群(IBS-C)
の効能追加申請を行ったと発表した。04年10月に締結したライセンス契約に基
づき武田はスキャンポにマイルストンを支払う。
米国では、消化器系専門医による受診を勧められるケースの25~50%がIBSに
該当し、患者数は約5800万人にのぼり、同症候群の約3割をIBS-Cが占めると
される。
ノバルティスがFDAの要求を受け入れ、今春からIBS治療薬ゼルノームの販売を
一時停止しており、ルビプロストンの適応拡大が承認されれば、より大きなシ
ェア獲得の可能性がありそうだ。武田の06年度決算によると、06年4月に米国
で発売したアミティーザの売上は4900万ドルだった。