厚労省 流通改善について緊急提言、早期妥結・単品単価契約求める
公開日時 2007/08/28 23:00
厚生労働省は8月28日、「医療用医薬品の流通改善に関する懇談会」に緊急提
言案を提示した。未妥結・仮納入、総価取引、リベートなど改善が求められる
課題について、取引当事者が留意すべき事項を整理したもの。次回会合(9月
28日)で正式にまとめ、薬価改定頻度の議論を始める中医協に報告する。
緊急提言は、取引当事者が持つべき基本認識として「早期妥結及び単品単価契
約が求められている」と明示。早期妥結に関しては「長期にわたる未妥結・仮
納入とは、原則として6ヵ月を超える場合を指す」と定義し、「早期妥結の期
間としては上場企業に義務付けられる四半期報告に対応した時期での妥結が望
ましい」とした。医療機関・薬局に対しても、卸からの価格交渉の求めに真摯
に対応するよう促した。
リベート問題については「一次売差マイナスと割戻し・アローアンスの拡大傾
向の改善」を課題にあげ、▽仕切価等の速やかな提示▽適正な仕切価水準の設
定▽割戻し・アローアンスの整理・縮小と基準の明確化――を提示した(最下
段に詳細)。