厚労省・検討会 副作用情報、医療機関の有効活用事例を収集へ
公開日時 2007/09/27 23:00
厚生労働省は9月27日、「医薬品安全使用実践推進検討会」の初会合を開催し
た。医薬品の副作用情報の活用策などで先進的な取り組みをする医療機関の事
例を収集し、それらを事例・指針として盛り込み報告書を作成、普及を図る。
事例収集は、日本病院薬剤師会が担当し、検討会と連携していく。
日病薬によると、事例収集を行う「協力病院」の選定を終えており、年内にも
アンケートと実地調査を行う予定。その後、事例・指針案を2月頃までにまと
め、検討会に報告する。協力病院は、虎の門病院(東京都)、渓仁会手稲渓仁
会病院(北海道)、新生会高の原病院(奈良県)、久仁会鳴門山上病院(徳島
県)、鹿児島大学医学部・歯学部付属病院(鹿児島県)の5施設。
新薬採用時の安全性情報の取り扱いや院内安全対策の事例、製薬企業が提供す
る安全情報の活用状況などを調べるほか、情報のスムーズな伝達を実現するた
めの体制なども探る。
厚労省は医薬品安全使用実施推進事業として、今年度に3000万円の予算を計上
している。委員からは日病薬の計画に対し「病院内だけでなく患者への取り組
みも必要」「調剤薬局を含めた計画にすべき」などの意見が上がった。