キリンホールHD 協和発酵を買収、来年10月に「協和発酵キリン」設立
公開日時 2007/10/22 23:00
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キリンホールディングスは10月22日、来年4月に協和発酵株50.1%を取得し子
会社化を完了すると発表した。同10月にキリンファーマとの合併により「協和
発酵キリン」を発足させる。新会社は上場を維持、キリンHDは持株比率50.1%
を原則10年間維持する。新会社の社長には松田譲氏(現協和発酵社長)が就任
する予定。
会見で松田譲協和発酵社長は「それぞれ単独でも大丈夫だが、スピード感や効
率の良さを追求した」と指摘。浅野克彦キリンファーマ社長は「開発品の増加、
上市という中長期的なシナジー創出に全力をあげる」と話した。
浅野社長は「両者の得意領域を合わせれば、世界最強の抗体医薬のベースとな
る技術になるだろう」と語った。しかし、パイプラインの抗体医薬はともに開
発早期段階にあり、短期的には売上シナジー、コストシナジーが焦点となる。
MRは1400人体制(協和950人、キリン450人)で、最重点製品と新製品に集中配
分する。11年度の目標は売上シナジーが90億円(利益ベース80億円)。一方、
コストシナジーは50億円。営業利益の倍増を見込む。
〔11年度新会社経営目標(06年度実績)〕
売上高 5000億円(4214億円)
うち医薬事業 2500億円(1987億円)
エスポー/ネスプ 600億円(400億円)
アレロック 250億円(210億円)
コニール 230億円(263億円)
グラン/ノイアップ 170億円(202億円)
新製品(レグパラ、トピナ、パタノール計)200億円(―)
研開費 500億円(515億円)
営業利益(のれん償却前) 800億円(426億円)
純利益(のれん償却前) 500億円(―)