中外製薬 ネスプ参入に仕切価下げで対抗、計画シェアを維持
公開日時 2007/10/23 23:00
中外製薬は10月23日、07年12月期第3四半期(1―9月)決算を発表した。最
主力の腎性貧血治療剤エポジンに対し7月9日にキリンファーマのネスプが参
入し、7―9月の売上は前年同期比13.5%下がった。「対抗策として仕切価を
引き下げたのが売上減の要因で、計画した数量ベースのシェアは達成した。キ
リンのエスポーの方のシェアを奪っている」と説明。エポジンの数量ベースシ
ェアは7―9月が62%で、4―6月の60%超から横ばいを維持。タミフルの
7―9月売上80億円は行政備蓄分。
6月11日に発売した大腸がん治療薬アバスチンは9月末までで13億円。「先週、
全例調査の2500例の登録を完了した。当初出足は遅かったが、通期予想は変更
しない」と説明。通期予想は80億円で、達成には10―12月に67億円が必要。
通期業績予想は変更していない。
〔連結業績(前年同期比)〕
売上高 2504億5100万円(10.3%増)
営業利益 490億2400万円(24.2%増)
経常利益 509億5900万円(20.8%増)
純利益 302億2000万円(11.1%増)
〔連結1―9月(前年同期比%)/7―9月(前年同期比%)、億円〕
エポジン 404(-10.2)/122(-13.5)
タミフル 318(46.5)/80(48.1)
ノイトロジン286(11.7)/99(8.8)
リツキサン 132(3.9)/47(4.4)
シグマート 128(0.8)/42(0.0)
ハーセプチン117(15.8)/38(2.7)
エビスタ 111(19.4)/39(14.7)
アルファロール103(-1.9)/35(0.0)
カイトリル 97(6.6)/34(6.3)
スベニール 78(21.9)/28(21.7)
オキサロール61(13.0)/22(15.8)
リスモダン 44(-8.3)/15(-6.3)
ペガシス 41(-4.7)/17(30.8)
ロセフィン 41(5.1)/14(7.7)
レナジェル 40(11.1)/14(7.7)
セルセプト 24(14.3)/8(14.3)
ゼローダ 19(5.6)/7(16.7)
アバスチン 13(―)/10(―)
コペガス 11(―)/6(―)
フェマーラ 7(250.0)/3(200.0)
アクテムラ 3(0.0)/1(0.0)