東和薬品 工場火災、物的被害は集塵機1台 3カ月程度の在庫確保「今すぐ安定供給に支障出ることない」
公開日時 2025/07/17 04:51
東和薬品は7月16日、山形工場第一固形製剤棟の機械室で14日に発生した火災で、物的被害は機械室の集塵機1台のみだと発表した。この集塵機は製剤製造の機械につながっていることから、火災の直接的な影響がない包装工程は15日夕方から夜にかけて稼働を再開した。安全確認のうえ、製剤製造も順次稼働を再開しているという。
同社広報・IR部は本誌取材に、3カ月程度の在庫を確保して営業活動しているため、「今回の火事に起因して、今すぐに安定供給に支障が出るということは基本的にはない」と説明した。ただ、今回の火災による生産計画・安定供給への影響は、火災の発生原因の特定に至っていないことから、「精査中」と述べた。
第一固形製剤棟では年間30億錠を生産している。ほとんどが自社のジェネリック医薬品で、受託製造品はほぼない。第一固形製剤棟以外の第二固形製剤棟・第三固形製剤棟は、通常通り稼働しており、「製造及び製品出荷に影響はない」としている。