薬価専門部会 不採算品目再算定とキット加算の対象を見直しへ
公開日時 2007/10/24 23:00
中医協の薬価専門部会は10月24日、薬剤とその投与システムを組み合わせたキ
ット製品に対する加算ルールについて「キットの構造・機能に新規性が認めら
れなくても対象とされているものが多い」とし、見直すことで合意した。
キット加算は▽感染の危険を軽減する▽調剤時の過誤の危険を軽減する▽救急
時の迅速な対応が可能▽治療の質を高める――のどれかの要件を満たせば3%
が加算される。プレフィルドシリンジに関しては、06年4月~07年7月に収載
された25成分が加算対象となったが、通常のシリンジに薬液を充填したもの
(23成分)と、医療事故を防止する目的で開発された特殊構造の専用針を持つ
キット製品(2成分)が同様の扱いになっている。厚労省は問題視し、メリハ
リのある加算が必要とした。
また、不採算品目のうち医療上の必要性が高い品目の薬価を引き上げる「不採
算品再算定ルール」を見直す方向で一致。現在の算定方法は原価計算方式で、
古い薬剤であるため営業利益は0%で計算されている。しかし、安定供給など
の観点から、若干の営業利益を認めるべきとの意見でほぼ合意した。