関口PhRMA新委員長 「超過薬価差」は医療費財源に
公開日時 2007/10/24 23:00
米国研究製薬工業協会(PhRMA)在日執行委員会の関口康・新委員長(ヤンセ
ンファーマ社長)は10月24日の記者会見で、8月の中医協・薬価専門部会に提
出した新薬価制度案にふれ、「過大な薬価差が発生した場合は、医療費財源と
して還元すべき」との考えを明らかにした。
PhRMAがEFPIA、製薬協とともに導入を求めた新制度では、新薬上市から特許期
間満了までは薬価を引き下げない、としていた。しかし、この方式では医療機
関からの値引き要求が強まることが予想される。これについて関口委員長は、
「バーゲニングパワーによって薬価差が生じても、その乖離幅は本来の実勢価
とはいえない」と説明。薬価を維持することの妥当性を訴えるとともに、当該
医療機関から「超過薬価差」として収益を返還させ、医療費の財源として還元
する仕組みが必要だと述べた。