庄田第一三共社長 プラスグレル、「プラビックスとの差別化十分可能」
公開日時 2007/11/07 23:00
第一三共の庄田隆社長は11月7日の決算説明会で、抗血小板薬プラスグレルの
フェーズ3で特定の患者で出血リスクが高かったことについて触れ、「サブグ
ループ解析を進めて、用量調節ができるよう適切な投与レジメンを見つけ出し
たい」と話し、解決策を見出す方針を示した。米国心臓協会(AHA)で発表さ
れたフェーズ3(TRITON)で対照薬のクロピドグレル(プラビックス)に比べ、
有意に重度出血例が多かった点を踏まえたコメント。
庄田社長はプラスグレルの特徴について「投与した8割の患者では出血につい
て統計的な有意差がなかった。糖尿病の患者などでは、クロピドグレルでは抑
えきれない部分を抑えられるといった非常に良い結果が出ている」と説明。ま
た、クロピドグレルは20~30%の患者では効果が得られないのに対し、プラス
グレルは患者のバラツキが少なく効果が得られるといった点を強調し、差別化
が十分可能との考えを示した。