キッセイ薬品 営業利益21.4%増、ユリーフのシェア拡大
公開日時 2007/11/12 23:00
キッセイ薬品工業は11月12日、08年3月期中間決算を発表した。医薬品事業は
前年同期比3.3%減の277億500万円。競合品や後発品との競争激化により大半
の既存品が売上減となった。中でも30.9%減となったパーキンソン病治療薬カ
バサールは、4月の添付文書改訂の影響を受けた。
一方、糖尿病治療薬グルファストとともに最重点製品と位置づける排尿障害改
善薬ユリーフは、第一三共と合わせてα1A受容体拮抗剤(ハルナールなど)
市場の15%(7―9月)を獲得。新規処方や既存品からの切り替えを推進し、
「通期の売上見込みの42億円を達成できれば、目標の20%のシェア獲得は可能」
とした。
通期は減収を見込むが、新製品の生産の効率化などで売上原価率が大幅に改善
するため、利益面で大幅増を見込む。下期に新薬の発売予定はない。10月29日
に通期業績予想を変更していた。
〔連結業績(前年同期比)〕
売上高 308億1700万円(5.5%減)
営業利益 22億9700万円(21.4%増)
経常利益 24億6900万円(38.0%増)
純利益 13億9200万円(22.4%増)
〔中間売上(前年同期比%)通期予想(前回予想)、億円〕
ユリーフ 17.36(137.2)42(42)
サラジェン 0.83(60.7)3.30(2.90)
グルファスト16.24(26.0)40.50(44.70)
ベザトール 48.43(-2.7)96(97)
シナロング 6.12(5.7)12.30(13.70)
ウテメリン 28.34(-5.6)53.80(53)
キサンボン 20.17(-1.2)37.80(36.70)
リザベン点眼液10.85(-16.0)29(34.20)
リザベン 10.61(-4.0)21.20(20)
ドメナン 2.40(-15.8)4.70(4.70)
カバサール 35.32(-30.9)65.90(87.50)
フラグミン 7.35(-22.7)14.10(15.10)
リズモンTG点眼液 6.22(-3.4)12.60(12.80)
ゾラデックス1.8mgデポ 4.60(-11.3)9.10(8.60)
フルスタン 3.62(2.1)7.20(7.20)
エストラダーム2.60(3.6)5.20(5)