大分大など6大学病院 アジア地域での臨床試験推進でネットワーク形成
公開日時 2007/11/18 23:00
グローバルでの早期臨床試験(POC試験)推進を目指した大学病院間のネット
ワーク「J-CLIPNET」(代表:大橋京一大分大学医学部付属病院臨床薬理セン
ター長)が11月16日に設立された。国内治験の空洞化が深刻化する中で、国内
最多の臨床薬理専門医師を擁する大分大を中心とする6大学病院がネットワー
クを形成し、日本を含むアジア地域での臨床試験を積極的に促進するための支
援体制整備、人材育成などを行う。
参画する施設は、大分大のほか浜松医大、愛媛大、聖マリアンナ医大、昭和大、
北里大東病院。ネットワークの核となる大分大では、来年4月に20床の早期臨
床試験専門施設を有する「総合臨床研究センター(GCRC)」を開設する計画。
国内施設以外にも、早ければ年内に韓国の大学病院4施設と提携契約を結ぶほ
か、将来は中国やオランダの施設との提携も目指す。
ネットワーク全体では臨床試験専用病床数93床、試験に関与可能な医師32人、
CRC55人などを有する。06年度の治験受託数は210件、過去3年間の国際共同治
験数は14件という実績を持つ。