厚労省・安対調査会 タミフル、現行措置の継続が妥当
公開日時 2007/12/25 23:00
タミフル服用と異常行動など副作用との関係を検討してきた厚生労働省の薬食
審・医薬品安全対策部会安全対策調査会は12月25日、「現時点で因果関係を示
唆するような結果は得られていない」と発表した。現行の10代への投与制限は
継続することが妥当とした。
1万人以上(18歳未満)の大規模疫学調査を実施した研究班(主任研究者:
廣田良夫大阪市立大学大学院教授)に関しては、インフルエンザ発症者の
14.7%(1478人/1万38人)に異常行動の発現が認められ、そのうち重度の
割合が3.2%(47人/1459人)を占めたが、タミフルとの因果関係についての
分析は途中経過であり、結論を議論するまでには至らなかったとした。
このほか調査会は、インフルエンザの適応を持つタミフル以外のリレンザとシ
ンメトレルなどの添付文書にも、小児・未成年者について異常行動の発現のお
それがあることや、2日間は一人にならないよう配慮することを記載するよう
求めた。