ロシュ・ダイアグノスティックス 07年1.9%増収
公開日時 2008/02/06 23:00
ロシュ・ダイアグノスティックスの小川渉社長兼CEOは2月6日に開いた記者
懇親会で、07年の売上高が前年比1.9%増の401億円となったと発表した。診断
薬市場全体は低迷しているが、昨年発売した8製品が売上伸長の原動力となっ
た。
08年は昨年を上回る12製品の市場投入を予定するほか、ライフサイエンス研究
支援ビジネス(マイクロアレイビジネスへの新規参入、リアルタイム細胞分析
システムの発売)の強化などにより、業界平均を超える3%増の413億円を目
指す。そのうち、将来の中核事業として育成を目指すゲノミクス新製品などを
含む研究用機器・試薬事業では、24%増の41億円の達成を見込む。中長期的に
は100億円超を目標とする。
今年の業績拡大に向けた施策として、N末端プロ脳性ナトリウム利尿ペプチド
の血中濃度を測定することで心不全時の左室収縮機能不全の診断を助ける「NT
-proBNP」(心不全マーカー)の採用拡大や、開業医市場開拓に向けてのパー
トナー企業との連携、特定健診・保健指導による需要増加への対応などに注力
する方針。