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薬食審・医薬品第一部会 アレルギー性鼻炎薬ナゾネックスなどが通過

公開日時 2008/05/26 23:00

厚生労働省の薬食審・医薬品第一部会は5月26日、シェリング・プラウのアレ
ルギー性鼻炎治療薬ナゾネックス(一般名:モメタゾンフランカルボン酸エス
テル水和物)やガルデルマの尋常性ざ瘡(にきび)治療薬ディフェリン(アダ
パレン)など6成分の承認を了承した。6月下旬に開催予定の薬事分科会を経
て正式に承認される見通し。

ナゾネックスは、湿疹・皮膚炎などで使われるステロイド製剤モメタゾンフラ
ンカルボン酸エステル(フルメタ)を点鼻液にした。ディフェリンはビタミン
A誘導体製剤で、にきび全般が対象となる。皮膚の角質にたまった脂肪などを
取り除き、新陳代謝を正常にしてにきびの生成を抑える。分科会では催奇形性
の懸念を指摘されたが、海外で広く使われているなかで具体的な報告がないこ
とから、添付文書で注意喚起することとなった。尋常性ざ瘡治療薬は今までな
いため、薬事分科会で改めて審議する。

米アイノ・セラピューテックのアイノフロー(一酸化窒素)は、新生児の肺高
血圧症を伴う低酸素性呼吸不全を効能・効果とする。希少疾病用医薬品で、患
者数は年間2000人程度。承認条件として前例調査が義務付けられた。類薬がな
いため、薬事分科会で改めて審議する。アステラス製薬のグラセプター(タク
ロリムス水和物)はプログラフの製剤を徐放化し1日1回投与にした。適応は
腎臓や肝臓、心臓などの臓器移植での拒絶反応の抑制や骨髄移植の拒絶反応と
移植片対宿主病の抑制。日本オルガノンのガニレスト(ガニレリクス酢酸塩)
は、調節卵巣刺激下における早発排卵の防止を適応としており、不妊治療など
で使われるとしている。5月25日に開催された医薬品第一部会で継続審議とな
ったアステラス製薬のIBS治療薬イリボー(ラモセトロン塩酸塩)の承認も了
承した。

また、アスビオファーマの高フェニルアラニン血症治療薬ビオプテン(塩酸サ
プロプテリン)と、味の素と武田薬品の骨粗しょう症治療薬アクトネル/ベネ
ット(リセドロン酸ナトリウム水和物)、田辺三菱製薬の抗凝固薬ノバスタン
(アルガトロバン水和物)の適応拡大も了承した。ビオプテンはテトラヒドロ
ビオプテリン反応性フェニルアラニン水酸化酵素欠損に基づく高フェニルアル
アラニン血症における血清フェニルアラニン値の低下、アクトネル/ベネット
は骨ページェット病、ノバスタンはヘパリン起因性血小板減少症2型における
血栓症の発症抑制をそれぞれ効能・効果とした。

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