舛添厚労相 医療確保ビジョン、3つの考え方を提示
公開日時 2008/06/02 23:00
舛添要一厚労相は5月30日の安心と希望の医療確保ビジョン会合で、策定を目
指しているビジョンについて▽規制強化はだめ▽中央集権はだめ▽改革の努力
を怠らない――とする3つの考え方を示した。
規制強化については、この方針の策定で「政府や厚労省の権限が強化されるこ
とや、薬剤師会や医師会などの利益団体の既得権益を守ることに断固反対する」
との姿勢を示した。中央集権の反対についても、中央にいては現場が分からな
いため地域が特性に合わせて医療提供体制の構築が必要との考え。ビジョンの
策定により地方に対し「金を出すが口は出さない」(舛添厚労相)方向だが、
無駄遣いを辞める努力は続けなければならないとした。
同ビジョンの骨子案は、医師の増加や配分バランスの改善、医療関係職種間の
業務分担などの医師確保対策のほか、医療機関同士の地域連携、医療者と患者・
家族の協働の推進などを盛り込んでいる。次回会合で最終案をまとめる予定。