厚労省・臨床WG 疫学調査で異常行動とタミフルの因果関係、確認できず
公開日時 2008/07/13 23:00
厚生労働省のタミフルの臨床的調査検討のためのワーキンググループ(臨床WG)
は7月10日、昨年から進めていた疫学研究で異常行動とタミフルの因果関係が
確認できなかったとの見解を明らかにした。
廣田良夫大阪市立大学大学院医学系研究科公衆衛生学教室教授を主任研究者と
する「インフルエンザ随伴症状の発現状況に関する調査研究」は、06~07年シ
ーズンで1万17人を対象にタミフルと異常行動の因果関係を調査した。その結
果、「タミフルと異常行動発現の間に正の関連を検出するには至らなかった」
と結論付けた。
また、岡部信彦国立感染症研究所感染症情報センター長を主任研究者とするイ
ンフルエンザと異常行動の研究でも、07~08年シーズンに前向き調査を行った
が、昨シーズンに比べると薬剤服用割合に違いがあるものの、性別や異常行動
の分類別割合に違いは見られなかったとした。