アステラス製薬は８月１日、09年３月期第１四半期決算を発表した。中間期・
通期予想は変更していない。大型化を期待する経口ファクターXa阻害剤YM150
に関しては、５月末にフェーズ２b試験結果（VTE:術後静脈血栓塞栓症予防）
について欧州医薬品庁（EMEA）からサイエンティフィック・アドバイスを受け、
年内にも予定していたフェーズ３開始に先立ち、フェーズ2b／３（今年度後半
開始予定）を実施する計画を明らかにした。これまで進めてきた１日１回投与
と、１日２回投与を直接比較し、リスク／ベネフィットレシオを正しく評価す
ることで、先行薬剤（リバロキサバン）に対する競争力を高めたい意向。「新
たにワンステップを加えることで、開発のタイムフレームが遅れる可能性は否
めないが、最速で進めたい」としている。また、YM150のAF（心房細動におけ
る血栓症予防）の適応でも、１日１回投与に加え、１日２回投与の開発（フェ
ーズ２）を実施する。

〔連結業績（前年同期比）〕
売上高　　2545億5000万円（3.0％増）
営業利益　682億9700万円（5.4％減）
経常利益　731億6800万円（2.7％減）
純利益　　451億8100万円（5.1％増）

〔国内４―６月（前年同期比％）、億円〕
プログラフ　　71（19.9）
ハルナール　92（-7.7）
ベシケア　　　48（97.9）
ファンガード　30（-9.6）
プロトピック　７（-1.0）
リピトール　244（-2.9）
ガスター　　140（-12.4）
ミカルディス164（4.5）
セフゾン　　24（-31.1）
マイスリー　63（16.9）
ワクチン　　８（11.8）
セロクエル　54（12.1）
フランドル　30（-4.4）
ペルジピン　15（-15.1）
ルボックス　27（-8.0）
ドルナー　　18（-7.8）
ドグマチール17（-8.3）
セファメジン15（-10.2）
タゴシッド　14（-9.3）
インタール　12（-6.4）
ニバジール　10（-16.5）
シベノール　13（-2.6）
ナゼア　　　11（-8.4）
スターシス　11（0.4）
セレコックス　23（563.0）
ジェニナック　11（―）