キョーリン DPP-4阻害薬KRP-104、海外でPOC確認
公開日時 2008/08/20 23:00
キョーリンは8月20日、糖尿病治療薬KRP-104の海外フェーズ2試験結果でPOC
(ヒトでの有効性と安全性)が確認されたと発表した。この結果をもとに「早
期の導出」を目指す。
メトフォルミン単独治療で血糖管理が不十分な2型糖尿病患者220人をプラセ
ボ群と実薬群(120mgを1日2回投与と120mgを1日1回投与)にほぼ均等に割
り当てて比較した結果、実薬群がプラセボ群より血糖(HbA1c)値が有意に低
下。実薬群間では効果に差がなかった。安全性も問題なかった。
同剤は、インスリン分泌作用を持つインクレチンのひとつであるGLP-1を不活
化するDPP-4を阻害することで、GLP-1の血中濃度を保ち、インスリン分泌作
用を促すとされる。低血糖のリスクも少ないという。杏林製薬が創製し、米子
会社のActivX社と共同でFDAにIND申請している。国内では今年度にフェーズ2
aを終了させる方針。