ネクサバール、肝細胞がんのアジュバント療法で国際臨床試験開始
公開日時 2008/08/25 23:00
独バイエルヘルスケア社と米オニキス・ファーマシューティカル社(本社:カ
リフォルニア州)は、両社が共同開発した抗がん剤ネクサバールを肝細胞がん
の術後補助(アジュバント)療法に用い、無再発生存期間を見る国際臨床試験
(フェーズ3)を始めた。日本のバイエル薬品によると、欧米、南米、日本を
含むアジア太平洋地区の200以上の施設で約1100人の患者を対象に実施する計
画。肝細胞がんに対し治療効果が証明されている術後補助療法はないという。
試験開始はバイエル薬品が8月25日に発表した。この試験は「STORM」と名づ
けられ、ネクサバール400mgを最大4年間投与する群とプラセボ投与群との無
作為で割り付けて行う。
同剤の肝細胞がんの適応は欧州では昨年10月、米国では同年11月に承認、日本
では同年9月に承認申請されている。