医薬品行政の在り方検討会 薬害被害者ら7人がPMDA視察
公開日時 2008/09/03 23:00
厚生労働省の「薬害肝炎事件の検証及び再発防止のための医薬品行政のあり方
検討委員会」の薬害被害者ら7委員が9月3日、医薬品医療機器総合機構(PM
DA)を視察した。各担当部長が業務の現状を説明。安全対策を担当し39人から
なる「安全部」では、1日に100件前後に上るという副作用報告の束を目の当
たりにした委員から「(過労で)病気にならないか心配」と声をかけられ、職
員が「人が増えた方がよりよいですね」と答えていた。委員は担当部長にはIT
による業務の効率化を求めた。コンピュータ画面に、肝炎被害者自ら治療に用
いるインターフェロンの副作用が多数あるのを見つけては「怖くて見られない」
とささやきあう声も聞かれた。視察は、現場を見て薬害再発防止策を検討した
いという委員の要望を受け実現したもの。