シェリング・プラウ 筋弛緩剤市場戦略を強化へ
公開日時 2008/09/08 23:00
シェリング・プラウは、筋弛緩剤市場に対する攻勢を強める。昨年10月に発売
した全身麻酔時の筋弛緩剤エスラックス(一般名:ロクロニウム臭化物)は作
用まで平均1分程度という速効性が評価され、既にトップシェアにある模様。
今後、昨年12月に厚労省に承認申請し、エスラックスによる筋弛緩状態を速や
かに回復させる薬剤、スガマデクスナトリウム(一般名)の承認が得られれば、
エスラックスとの組み合わせにより筋弛緩剤市場の開拓、トップシェアの確立
を目指す方針だ。
現在、専門MRではないが筋弛緩剤の営業のために約200人のMRを投入しており、
今後の展開を検討する。また同社は、ウェブサイトによる医師向け情報提供を
強化し、海外学術情報を日本語で提供することも検討している。
スガマデクスナトリウムは、米シェリング・プラウと統合した旧オルガノンバ
イオサイエンスが開発した薬剤で、同社の筋弛緩剤エスラックスやマスキュラ
ックスに包接するようデザインされている。7月に欧州医薬品審査庁(EMEA)
に承認され、EUでは年内にも発売予定。