サノフィ・アベンティス 仏の生産施設内にニセ薬対策の研究所開設
公開日時 2008/09/10 23:00
サノフィ・アベンティスは9月10日、仏のトゥール生産施設に医薬品偽造対策
中央研究所を開設したと発表した。サノフィ・アベンティスグループが取り組
みを進める偽造医薬品対策の強化が狙い。専門家チームを配置し、製品のサン
プル検査のほか検査法の開設、偽造医薬品データベースによる集中管理を行う。
規制当局、警察、税関なども使用する。
偽造医薬品は、世界の医薬品市場の10%以上を占める。麻薬と異なり作りやす
く持ち運びしやすいことから、犯罪組織にも注目され、問題は深刻化。WHOで
も対策が検討されている。欧州では07年押収量は、前年より5割増の400万箱
以上に上り、サノフィ製品でも07年は250万回の投与分を発見しており、国際
的製薬企業には対策が迫られている。