第一三共 米アーキュール社と抗がん剤研究開発で提携
公開日時 2008/11/12 23:00
第一三共は11月11日、低分子抗がん剤の研究開発に特化した米バイオベンチャ
ーのアーキュール社(本社:マサチューセッツ州)と、抗がん剤の研究開発で
提携することに合意したと発表した。契約一時金は計7500万ドル。第一三共が
重点領域とするがん治療領域の研究開発パイプラインの強化が狙い。
合意内容は▽アーキュール社が米国で開発中の固形がんを対象とするARQ197の
アジアの一部(日本・中国・韓国・台湾)を除く全世界での開発および販売権
を取得するライセンス契約▽アーキュール社が所有する新規キナーゼ阻害薬を
探索する技術(AKIP)を用いた共同研究契約―からなるもの。
ARQ197は、肝細胞増殖因子HGFの受容体であるc-Metを選択的に阻害する新規機
序の低分子化合物。米国で行ったフェーズ1では複数の固形がんに対する抗腫
瘍効果と高い忍容性が確認されているという。