科研製薬 歯周組織再生治療薬がフェーズ3を開始
公開日時 2008/11/16 23:00
科研製薬は、歯周病が進んで一部が失われた歯糟骨を再生する治療薬として開
発中のKCB-1Dのフェーズ3を今年度上期に開始した。300症例程度を対象に行
う。これまでの治験では安全性に問題はなく、再生作用が確認されているとい
う。発売は当初10~11年と計画していたが、症例数を増やしたことなどから12
年の予定とした。
この種類の薬剤は世界になく、ピーク時に100億円以上の売上を見込む。遺伝
子組み換え技術により製造されたヒト型bFGF(塩基性線維芽細胞成長因子)製
剤といわれるもので、創傷部位の再生を促す作用を持つ。同社ですでに発売し
ている創傷治癒促進薬フィブラストスプレーに応用されている。