ワイスのエンブレル 米リウマチ学会で10年継続投与実績の報告
公開日時 2008/12/18 23:00
ワイスは12月18日、米国リウマチ学会(ACR)で中等度~重度の関節リウマチ
(RA)患者に対し、同社の治療薬エンブレル(一般名:エタネルセプト遺伝子
組換え)を10年間継続投与した2つの非盲検長期投与試験結果が報告されたと
発表した。
ワイスの発表によると、ACRで報告されたのは早期RA患者では207人に投与され、
10年時点で継続投与されていたのが79人、長期罹病RA患者は644人に投与され、
10年時点で継続投与されていたのが255人。継続投与されていた約3分の1を
対象に有効性を評価したところ、56%の患者が症状の減少率が半分(ACR50)
となり、31%の患者が症状が7割減少(ACR70)した。また、報告された重大
な有害事象や感染症の発現割合や種類は、治験時に報告されている内容と変わ
らなかった。
エンブレルはヒト蛋白からなる生物学製剤で。いくつかある生物学製剤のRA治
療薬で、10年継続投与の実績が示されたのは初めてという。