協和発酵キリン G-CSFノイアップを譲渡へ 公取委の指摘受け
公開日時 2008/12/21 23:00
協和発酵キリンは12月19日、同社が販売する遺伝子組換え型ヒト顆粒球コロニ
ー形成刺激因子製剤(G-CSF)ノイアップを可能な限り速やかに他社に譲渡す
る方針を明らかにした。同社の統合前にそれぞれ会社が扱うG-CSF製剤が10月
の事業統合で、G-CSFに係わる取引分野で競争を実質的に制限するおそれがあ
ると、公正取引委員会から同日付で指摘を受けたため。
協和発酵キリンはグラン(キリン)とノイアップ(協和発酵)という2つの、
G-CSF製剤を販売することになった。同社によると、07年のG-CSFのシェアは、
グラン45%、ノイアップ15%で両剤で6割を占める。譲渡の見通しについて
「進んでいる話はない。具体的な検討はこれから」(コーポレートコミュニケ
ーション室)としている。