オバマ米大統領 就任演説で「医療のコスト下げる」
公開日時 2009/01/21 23:00
米国大統領に就任したバラク・オバマ氏は1月20日(米国時間)の就任演説で、
健康保険の高コストを米国の危機の1つに挙げ、「医療の質を高め、そのコス
トを低くする」との基本姿勢を示した。
オバマ氏は、「我々はいま立ち上がり、埃を払い、米国を新たにつくり直そう」
と呼びかけ、「雇用を生み出すためだけではなく、経済成長の基盤を作らなけ
ればならない」とし、その中で医療の改善を表明した。
また、「政府が大きすぎるか、小さすぎるかではなく、機能するかだ。そして
人間らしい生活ができるかだ」と指摘。市場経済も一定の管理下に置かなけれ
ば制御できなくなり、特定の者だけに富が集中することでは繁栄は続かないと
の認識も示し、市場原理を重視した小さな政府志向のこれまでの米国の姿勢か
ら転換、所得再配分の強化などリベラル色の強い方向に舵を切る姿勢を見せた。