PhRMA・関口委員長 新薬価算定ルール、運用面で課題も
公開日時 2009/02/09 23:00
米国研究製薬工業協会(PhRMA)の関口康・在日執行委員会委員長(ヤンセン
ファーマ社長)は2月9日のプレスセミナーで、08年の薬価制度改革で実施さ
れた算定の新ルールに対し、「大変ありがたいこと」と一定の評価をしつつも、
「実際はかなり低いところの運用が多い」とし、運用面での課題があるとの認
識を示した。薬価制度改革では、イノベーションの評価として画期性加算や有
用性加算の加算率の大幅な引上げや条件緩和などが行われている。
日薬連が提案している新薬価制度案については、日米欧の業界団体が一丸とな
って10年の実現を目指しており、大筋で狙いは一致していると強調。ただ、新
薬価制度との整合性に関し中医協から回答を求められている未承認薬に対する
考え方や後発品使用促進策については、3者の間で運用やルール面など「ディ
テールの部分で幅が出てくる」と見通した。