中外製薬 慢性C型肝炎治療薬を米ロマーク社から導入
公開日時 2009/02/18 23:00
中外製薬は2月18日、米ロマークラボラトリー社(本社:フロリダ州タンパ)
が開発を進めるC型慢性肝炎治療薬ニタゾキサニドについて、国内での開発・
製造・販売権を独占的に取得するライセンス契約を締結し、国内開発を決めた
と発表した。
ニタゾキサニドは、米国でアリニアの製品名で寄生虫症の下痢に対する適応で
承認を取得しており、C型慢性肝炎についてはジェノタイプ1と4で開発中。
特にジェノタイプ4を対象にしたフェーズ2試験では、ペグインターフェロン
α2aとリバビリンの併用で、投与終了後24週におけるウイルス陰性化率が標準
治療と比較しても約30%高いとの結果が得られたという。中外製薬は、ジェノ
タイプ4と日本人患者が多いジェノタイプ1では難治度が似ていることから、
開発に着手することとした。インターフェロン製剤ペガシスと抗ウイルス剤コ
ペガスの併用での開発を進めたい考え。